
Amazon Payとは、Amazonアカウントに登録されたクレジットカード情報を利用して決済するサービスです。
Amazonに登録した情報を使ってAmazon以外でも買い物を楽しむことができ、面倒な会員登録や決済情報の入力が不要になることが最大のメリットになります。
この記事では、Amazon Payがどのようなサービスで、どのようなメリットがあるのかをユーザー目線はもちろん、導入店舗目線でも解説しています。初心者でも最後まで読めば、120%お得にAmazon Payを活用できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1:Amazon Payとは
Amazon Payとは、Amazonのアカウントに登録されたクレジットカード情報を利用して、Amazon以外のECサイトや実店舗で支払いができるようになる決済サービスです。
ECサイトでは、Amazonアカウントに登録した配送先住所や氏名を利用することで、面倒な情報入力も短縮することができます。
かんたんに言うと、Amazon以外でもAmazonのように買い物できるようになるサービスともいえるでしょう。
利用できるサイトや店舗には、次のようなロゴの表記があります。
Amazonのアカウントを持っている人なら、追加の登録なしで、今すぐに利用開始できる決済方法です。
2:Amazon Pay2つの決済サービス
Amazon Payには2つの決済サービスが存在します。
- ECサイト(ソーシャルログイン+決済)
- 実店舗(QR決済)
どちらもAmazon Payなのですが、利用方法は大きく異なります。
「Amazon Pay」はAmazonアカウント内に登録しているクレジットカードを利用した決済サービスの総称であり、ECサイトで利用できる「ソーシャルログイン+決済」と、実店舗で利用できる「QR決済」という2つのサービスがあるといった方が分かりやすいかもしれません。
それでは、2つのAmazon Payについて解説していきます。
2-1:ECサイト(ソーシャルログイン+決済)
ECサイトで利用できるAmazon Payは「ソーシャルログイン+決済」の機能を持っています。
Amazon Payが導入されているECサイトならば、Amazonアカウントでログインをして、そのままAmazonに登録されているクレジットカードで支払いもすることができます。
例えば、初めて利用するECサイトで買い物する場合で考えてみましょう。
初めて利用するECサイトで商品の購入をする場合、必ず次の情報を入力しなければいけません。
- 名前
- 配送先住所
- メールアドレス
- クレジットカード番号
名前だけならともかく、これらの情報を手入力で埋めていくことに面倒さを感じたことがある方は多いはずです。
もし、このECサイトがAmazon Payに対応していれば、これらの情報を新たに入力する必要がありません。AmazonアカウントでログインをしAmazonアカウントに登録されている情報でパッと購入することができます。
2-2:実店舗(QR決済)
実店舗で利用できるAmazon Payは「QRコード決済」です。
QRコード決済のAmazon Payは、ユーザーがQRコードを提示して、店舗側がそれを読み取ることで決済が完了します。
料金は「Amazonアカウントに登録してあるクレジットカード」から引き落とされる形になる、後払い形式です。
3:Amazon Payの提携店舗は1000以上
「Amazon Payはどこで利用できるの?」
Amazon Payを利用することができるECサイトは約700、実店舗は約300にも及びます。しかし、実店舗でのQR決済はコンビニや大手チェーンには対応しておらず、利用するシーンはまだ少ないでしょう。
関連記事:AmazonPay提携サイト一覧と不明な明細発見時に考えられる8つの原因
ここでは1000近くある提携店舗から抜粋して紹介します。
ECサイト(約700店舗)
- ZOZOTOWN
- るるぶトラベル
- FOD
- JTB
- めちゃコミック
実店舗(約300店舗)
- サマンサタバサ
- ホテル雅叙園東京系列
- リサイクルショップカンザキ
実店舗でのQRコード決済は、大手チェーンというよりも比較的小さめの店舗に導入されていることが多いです。先ほどお伝えしましたが、コンビニではまだQRコード決済は利用できないので今後に期待しましょう。
全ての提携店舗を知りたい人は、Amazon Payの下記ページから確認できます。
4:Amazon Pay利用者のメリットとデメリット
「Amazon Payを利用して何かいいことがあるの?」
最大のメリットは、面倒な会員登録やカード情報の入力を省くことができるという点です。その一方、利用するユーザーに大きなデメリットはなく、注意点に近いものしかありません。
- 利用者のメリットは3つ
- 利用者のデメリット(注意点)は3つ
この章でそれぞれ詳しく紹介していきます。
4-1:利用者のメリットは3つ
Amazon Payを利用して商品を購入するメリットは3つあります。
- 面倒な情報入力を省略
- クレジットカードの不正利用防止
- Amazonアカウントがあれば今すぐに利用可能
かなり便利なサービスなので、しっかりチェックして活用できるようにしましょう。
メリット1:面倒な情報入力を省略
やはりAmazon Pay最大のメリットは、ECサイトでの面倒な会員登録や情報入力を省略できることです。
支払いもクレジットカード番号を入力する手間がなくなり、普段Amazonで買い物をする時のように簡単にネットショッピングを楽しむことができます。
メリット2:クレジットカードの不正利用防止
「知らないサイトにクレジットカード番号を入力するのは不安…」
ECサイトでクレジットカード番号を入力するとき、上記のような不安を感じたことはありませんか?
Amazon Payを利用すると、店舗にクレジットカード情報が伝わらないので安心です。個人情報はAmazonの高度なセキュリティで保護されるので、個人情報流出のリスクはほとんど0と言ってもいいでしょう。
メリット3:Amazonアカウントがあれば今すぐに利用可能
Amazon payを利用するのに必要なのは、Amazonのアカウントとクレジットカードのみです。
普段Amazonを利用している人なら、今すぐに利用ができます。Amazonアカウントへクレジットカードを登録しておくだけですので、アカウントのみ持っているという方はカード情報をAmazonアカウントへ登録しておきましょう。
4-2:利用者のデメリット(注意点)は3つ
商品購入時にAmazon Payを利用することに大きなデメリットはありません。
ここで紹介する次の3つのデメリットというのは、どちらかといえば注意点に近い事と言えます。
- クレジットカードが必須
- キャンセルや返金は店舗次第
- amazonギフト券やポイントは利用不可
利用した後に「知らなかった…」と後悔することが無いようにしましょう。
デメリット1:クレジットカード類が必須
Amazon Payはクレジットカードが無いと利用することができません。ECサイトでも、実店舗のQR決済でもAmazonに登録したクレジットカード情報で決済を行います。
VISAやMasterCardなどのクレジットブランドが付帯している「デビットカード」や「プリペイドカード」も残高さえあれば、クレジットカードと同様に使えるのでAmazon Payに利用できます。
デメリット2:キャンセルや返金は店舗次第
Amazon PayはAmazonのシステムを使った決済方法ですが、商品のキャンセルや返金・返品には、各ショップの規定が適応されます。
もしキャンセルや返金が必要になった場合、Amazonではなく商品を購入した店舗に問い合わせましょう。
デメリット3:amazonギフト券やポイントは利用不可
Amazon Payでは、amazonギフト券やAmazonのポイントを利用することができません。登録してあるクレジットカードからの引き落としのみです。
ちなみにAmazon Payには特別なポイントはなく、貯まるのはクレジットカードのポイントのみなので覚えておきましょう。
5:ポイントが2.5倍たまるAmazon Payの賢い利用方法
「Amazon Payをお得に利用する方法はないの?」
Amazon Payは利用してもAmazonポイントは貯まりません。
しかし、「Amazon Master Card」をAmazon Payで利用するカードに指定することで、購入金額の1%をAmazonポイントで還元させることができます。
Amazon Master Cardとは、Amazonでの商品購入がお得になるクレジットカードです。
Amazonで買い物すると最大2.5%が常にポイント還元されます。Amazon以外での商品購入でも、購入金額の1%がポイント還元されるので、Amazon Payで決済をしてもAmazonポイントを貯めることができます。
このAmazon Master Cardを利用すればAmazonでの商品購入も、Amazon Payでの支払いも全てお得なので、ぜひ活用してみてください。
6:【初心者向け】Amazon Payの使い方を解説
実際にAmazon Payを利用する方法を図説していきます。
関連記事:Amazon Payの2つの使い方を世界一わかりやすく解説
- ECサイトでの利用手順
- 実店舗でのQR決済
ECサイトで利用する場合も、実店舗で利用する場合も、まずAmazonアカウントへの登録が必要です。
Amazonのアカウント登録をしていない人は、3分で簡単に登録することができるので、下記の記事を参考にしながら登録してみてください。
関連記事:Amazon会員登録方法は簡単3ステップ!知るべき3つの基礎知識
6-1:ECサイトでの利用方法
今回はZOZOTOWNの商品をAmazon Payを使って購入してみます。
①ZOZOTOWNを訪れて商品を選択
②選んだ商品を「カートに入れる」
③決済方法の選択で「Amazonアカウントでお支払い」を選択
④Amazonアカウントにログインして進み「OK」を選択
⑤Amazonに登録してある「お届け先」と「支払い方法」から選択し「注文を確定」
ECサイトでAmazon Payを利用する方法はこれで完了です。
また、サイトによってメールマガジン配信のチェックボックスがあったりと、多少画面表示は異なります。
6-2:実店舗でのQR決済
Amazon Payを用いてQRコード決済する手順を解説していきます。
QRコード決済を利用するには、「Amazonショッピングアプリ」が必要なので、AppStoreもしくはGooglePlayストアからダウンロードしましょう。
①Amazonショッピングアプリを開き、左上からメニューを開く
②「すべてを見る」を選択する
③「Amazon Pay」を選択
④QRコード決済用のバーコードが出てくる
この画面を店員さんに見せて、読み取ってもらうことでAmazon PayでのQRコード決済は完了です。
支払いが完了すると、登録してあるメールアドレスにメールが届きます。
※一応加工していますが、QRコードは5分ごとに変わるので安全性は高いです。
7:悩み解決!Amazon Payのよくある5つの疑問に回答
Amazon Payのわかりにくい点ついて、多くのひとが疑問に感じそうな5つのポイントをQ&Aでまとめました。
- 利用履歴を確認したい
- amazonギフト券の残高を使いたい
- 手数料がいくらなのか知りたい
- コンビニでAmazon Payを利用したい
- Amazon Pay利用時にエラーが出る
きっと、あなたの悩みも解決するはずです。
②登録したクレジットカードが使えなくなっている
これらを確認してもエラーが出る場合は、Amazon Payの公式サイトからお問い合わせしてみるしかありません。
Amazon Pay公式サイト
8:Amazon Pay導入店舗のメリットとデメリット
「Amazon payをサイトやお店に導入したら何かいいことがあるの?」
導入店舗最大のメリットは、顧客や商品購入率が上がるということです。しかし、利用手数料が必要ということは忘れてはいけません。
この章で分かることは次の通りです。
- 導入店舗のメリットは2つ
- 導入店舗のデメリットは2つ
Amazon Payは徐々に導入店が増えている決済サービスです。ECサイト最大手のAmazonを利用するユーザーの流入が見込めるので、経営者は要チェックでしょう。
それでは、詳しく見ていきます。
8-1:導入店舗のメリットは2つ
Amazon Payを導入した場合、店舗側に発生しうるメリットは2つ考えられます。
- 新規顧客の獲得
- 商品の購入率上昇
どちらも、売り上げに直結するメリットなので要チェックです。
メリット1:新規顧客の獲得
店舗側はAmazon Payを導入することによって、新規顧客を獲得することができます。
まずは、次の調査結果を見てみましょう。
調査:株式会社マージェリック 対象:20~60代男女(562名)
ユーザーはアカウント登録や決済の面倒さを理由に、新しいサイトでの購入を諦めることが多いのです。
Amazon Payを導入すれば、面倒な登録部分を省くことができます。登録のハードルが低くなり、普段Amazonを利用している「ECサイトを利用している人」を集客・顧客へと引き込むことができるでしょう。
メリット2:商品の購入率上昇
ユーザーが購入を諦めるポイントは、新規会員登録のときだけではありません。
商品を購入する直前の配送先やカード情報を入力画面も、ユーザーが離脱しやすいポイントです。
Amazon Payを導入していると、購入直前の情報入力も短縮することができ、商品の購入率も上げることができます。
Amazon Payの公式サイトでは、導入したECサイトや店舗の実例がリアルな数字で公表されているので参考になるはずです。また、導入店舗に向けた、Amazon Payの記事も書いてあるので、併せて参考にしてみてください。
関連記事:ECサイト運営者必見!Amazon Pay導入でCV率1.5%UP
8-2:導入店舗のデメリットは2つ
Amazon Payの導入店舗には、売り上げに直結するメリットがありました。
しかし、その一方デメリットも存在しているので必ずチェックしておきましょう。
デメリット1:定率の手数料が必要
仮にAmazon Payを導入した場合、顧客がAmazon Payで決済をするたびに、手数料を支払う必要があります。
Amazon Pay(ECサイト)の利用でかかってくる手数料は次の通りです。
デジタルコンテンツの販売 | 物理的商品やサービス |
金額の4.5% | 金額の4% |
これは、商品ごとに変わるのではなく、Amazon Pay導入の手続きをするときに、Amazonがどちらのサービスに近いのかを判断して決定します。
また、実店舗のQR決済を導入した場合の手数料は、一律で決済金額の3.5%です。
Amazon Payの手数料に関しては、もっと詳しく解説している記事があるので参考にしてください。
関連記事:AmazonPayは手数料不要!利用前に知るべき16の項目
デメリット2:QR決済は普及店舗が少ない
実店舗におけるAmazon PayでのQR決済に関しては、普及店舗がまだ少ないというデメリットが考えられます。
QR決済は2019年に大幅に普及し、コンビニでも普通に利用されるようになりましたが、Amazon Payは大手チェーンなどには普及しておらず、まだ利用者も多くないのが実態です。
QR決済を導入したい店舗は、その他のQR決済と比較をして選ぶことをおすすめします。
まとめ
Amazon Payとは、Amazonのアカウントに登録されたクレジットカード情報を利用して、Amazon以外のECサイトや実店舗で支払いができるようになる決済サービスでした。
Amazon Payの利用者は、会員登録や個人情報の入力を省略することができるので、かなり楽にネットショッピングを楽しむことができるようになります。店舗側は手数料がかかりますが、それに見合った新規顧客の獲得や、売り上げの上昇が見込めるので検討してみるべきツールではないでしょうか?
新たな決済サービスを活用して、便利に買い物を楽しんでください!